場合によっては、邪悪になるな

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検閲付きの検索エンジン

www.itmedia.co.jp

半月くらい前から話題になっているニュースです。

Googleは、過去に中国市場に手を伸ばしましたが、中国でビジネスをするには、中国政府が主張する言論統制に同意する必要があり、「全体主義権力に対するわれわれの抗議だ」という声明を出し撤退しています。

今月の頭頃に、Googleが中国用に検閲された検索エンジンを開発していると、報道されたことが発端に色々なニュースが出てきています。

少なくとも、Google社員の全員がこの開発に同意しているわけではなく、一部のエンジニアからは不満が出ています。

もはやGoogleは最先端のIT企業ではない

というと、大きな誤解があるかもしれません。

しかし、今のGoogleが持っている力のうち、一番強大なものは、技術力やアイデアではなく、技術力を持ったエンジニアを雇ったり、最先端の技術を持った会社を買収するといった資金力です。

それらのテクノロジーをコントロールするのは資本を成長させるといった、普通の企業と同じマインドを持った経営陣です。

そして、今回のように社員にも内緒で、検閲する検索エンジンを作ったとなれば、社員が反発するのは当然のことだと思います。

Googleの社員は一人ひとりが力を持っており、経営陣の決定を公然と批判することができます。

自社のサービスを、たくさんの人に使ってほしいという考えは、全社員が持っていると思いますが、その先に収益を見る経営陣と、人々の幸せを見る社員では方針が異なるのは当然です。

Googleの社員は、各分野で最先端の技術力を持っています。

しかし、Googleはその力を生かせる最先端の経営者マインドを持っていません。

だから各種サービスが時代を変えるものであっても、企業としては最先端ではない、これが今のGoogleに対する私の認識です。

Don't Be Evil(邪悪になるな)

すべての人々に平等に与えられるべきである情報を、根本から奪ってしまう中国の検閲は邪悪なものです。

中国に進出するメリットは、10億人いると考えられている、中国の新規ユーザを獲得できる点にあります。

Googleの経営陣が収益と自由を比較したとき、収益を選ぶのは想像に難くありません。

しかし、その収益を選んだとき、自由を愛する社員は離れていってしまうのではないでしょうか。

欲望に取り憑かれる前に、2010年の決断を再度思い出してほしいと願うばかりです。