マイニング広告が違法で、動画広告やアクセス解析が合法な理由

警察庁からの公式アナウンス

www.stadiumbucket.com

上は一昨日書いた記事です。

マイニング広告を、ユーザのストレスにならないように改良して、自身のサイトに載せたら逮捕された、というニュースです。

詳細は上の記事を参照いただくとして、本日、警察庁より公式アナウンスが出ました。

www.npa.go.jp

要約すると、以下の2点となります。

・閲覧者に対して明示せずに、マイニングツールを動かすことは違法となる可能性がある。

・利用者はそういう場合、ウイルス対策ソフトで駆除するか、ブラウザであれば閉じてください。

なぜ、動画広告はセーフでマイニングはアウトなのか?

大荒れの公式Twitterでもリプライが飛んでいますが、

「同じようにCPUを使用する、動画広告の場合、逮捕されないのはなぜか?」

「アクセス解析のように、裏側で動くものは他にもあるが、それは逮捕されないで済むのか?」

これらに対する回答を考えてみたいと思います。

まず、前提として、すでに逮捕までしている以上、"間違っていました!"ということを警察がいうことはないでしょう。

動画広告がセーフな理由

動画広告と、マイニング広告の違いとして、ユーザに与えられる情報の有無があります。

動画広告は、新しい商品や、教材などの情報を提供しています。

一方で、マイニング広告が行っていることは、CPUの無断使用にほかなりません。

動画広告が、ユーザのためにCPUを使用しているのに対して、マイニング広告はどうでしょうか?

情報を得るためにコストを支払うことは、自然なことですが、何もなくコストを払うことは自然なことではありません。

これが、動画広告はセーフで、マイニング広告がアウトな理由です。

※追記 2018/06/16

マイニング広告と、通常の広告の大きな違いとして、ユーザの目に映っているか、があるという意見を見ました。

確かに、通常の広告は、目に見えて、マイニング広告は目に見えません。

通常の広告は、目に見えているので、それが嫌なら閉じることができ、見続けているということは、広告の表示に、(暗黙的に)同意しているといえるのかもしれません。

一方で、マイニング広告は裏で動いていて、ユーザーから一切の同意を得ていません。

そこに大きな違いがあり、動画広告はセーフで、マイニング広告がアウトな理由になるのかもしれません。

アクセス解析がセーフな理由

今回の件は「マイニング広告に手を加えていた」という事実があります。

そもそもとして、マイニング広告はCPUを勝手に使用するウイルスなので、ウイルスに手を加えたものはウイルスであり、それを公開したことは罪ではないでしょうか?

CPU使用率を下げたところで、CPUを使用していることに変わりはないわけですから。

また、アクセス解析は、そのサイトへの流入や滞在時間などを調べることができます。

つまり、サイトに根付いた情報を取得していて、サイトの改善に繋がっており、サイトが改善されることは、ユーザの利益にほかなりません。

一方で、マイニング広告は、サイトとは全く関係がなく、収益がサイトの改善につながる保証もないため、ユーザにとっては、単にCPUを専有する「何か」にほかなりません。

これが、アクセス解析がセーフで、マイニング広告がアウトな理由です。 

 

個人的な感想

脳トレだと思って、マイニング広告だけがアウトな理由を考えましたが、それでも逮捕は、神奈川県警の勇み足としか考えられません。

上で書いたヘリクツには、ユーザにメリットがある場合は、CPU使用が許されて、ユーザにメリットがない場合は、CPU使用が許されない、という無茶苦茶な前提がありますから。

ここから、ひっくり返す可能性があるとすれば、ブログで語っている

・いつもどおりのブラウジング(UX)を阻害せず、快適に閲覧できる
・不自然にCPUが回らない

が実際には、有効になっていなかったということくらいでしょう。

それでも違法かどうかは別問題ですが、風向きが変わる可能性として。