初代叡王に高見六段

初代叡王位は高見六段のものに

 春頃より金井六段-高見六段によって行われていた、叡王戦は

4-0のストレートで高見六段が勝ちました。

高見六段は、規定により七段への昇段を決めました。

金井六段にとっては残念なシリーズに

今シリーズは、逆転の対局が多く、序盤から時間を使った金井六段が、優勢に進めるも、終盤に時間がなくなり、高見六段の勝負手に正しく応じられずに逆転…というのが4局続いた印象です。

第3局では、コンピュータの評価値が4000点ほど金井六段に振れるも、結局は千日手となり、指し直し局を高見六段が圧倒するという内容でした。

負けてなお素晴らしい金井六段

 通常のタイトル戦では、敗者は、打ち上げに参加せず帰ることが多いようですが、

金井六段は主催者の意向もあり、打ち上げに参加。

そして、勝者の高見六段にお酒を注いだとのことです。

負けるとひたすら悔しい

将棋は、二人零和有限確定完全情報ゲームと呼ばれ、麻雀やポーカーと違い、

全ての情報が公開された中で、1対1で戦います。

それゆえ、負けは完全な実力であり、言い訳ができません。

私は趣味で将棋を指しますが、それでも負けるととんでもなく悔しいです。

遊びでやっていても、負けるととんでもなく悔しいのですから、生業にしているプロはその比ではありません。

さらに金井六段にとっては、初めてのタイトル戦であり、レート的にも、

次の挑戦が約束されているわけでもありません。

その中で、負けてなお、この格調高き振舞いには、素朴に感動しました。

 

結果は4-0のストレートでしたが、内容や、盤外での振舞いなど、

人間が指す将棋の魅力を再確認するには、十分なシリーズでした。